NOW#08 モノとコトを作っていく / 岡本 篤佳

はじめまして。2009年千葉大学大学院を修了した岡本篤佳と申します。

 

ARCHIBAUでは2015年からOBOG事務局を担当してます。学生には新しい気づきやネットワークを、OBOGとは千葉大学のブランドイメージ向上を作り出せるといいなと思って活動しております。

本記事では、見ていただける学生やOBOGの方には、この記事から人となりを知っていただき、今後の交流のきっかけになればいいと思っています。

 

さて、本業はというと、現在はNTT都市開発という不動産デベロッパーで商業・ホテルの開発をしています。

以前は、オフィスの営業、東京大学とビッグデータを活用した都市空間生態学の共同研究、品川でのエリアマネジメントの立ち上げ等を行なっていました。もう一つ、副業として…といえば、聞こえはいいですが(!?)ライフワークとしてまちづくりに関わっていたいという考えのもと、NPO法人の枠組みで地方活性化を考え活動してます。詳細は以下にて。

<経歴>
2007 千葉大学工学部都市環境システム学科 宇野研究室卒業
2009 千葉大学建築・都市科学専攻 森永研究室修了
2009 NTT都市開発 入社、商業施設の開発、オフィス営業、品川シーズンテラスエリアマネジメント業務など担当
2019 現在は同社にて、福岡で商業とホテル開発のプロジェクトマネージャーを担当

2013 NPO法人plususの都市およびクリエイティブ担当として、地方活性化のPJに携わる

<実績>
2012 レソラ天神(福岡) CI・VI担当、ホール営業戦略担当
日本サインデザイン奨励賞 変化する仮囲い(レソラ天神)
2014 旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会にて、東海道品川宿のこれから勉強会「まちゼミ」ファシリテーター

レソラ天神(本人撮影)

品川シーズンテラス(本人撮影)

 

学生を10年も離れた今現在、卒業設計を語るのは多少こっぱずかしいものがありますが。

卒業設計では、東京都中央区は佃島を舞台に、高層マンションに住まう新住民と、低層住宅地に住まう元々の住民が自然と交流し馴染むことを目指して、日常的にショートカットルートとして利用できるが会話をしなければ通行できない路地を複数有する集合住宅を設計しました。

 

タイトル:ジュウニントイロのロジモヨウ

 

また、修士論文では、オンラインとオフラインのコミュニティが出会うとしたらどこなんだろう?それって、レンタルスペースという場所が寄与してるんじゃないか、という仮説のもと、都市部における多目的レンタルスペースの実態把握や、その有効性について研究しました。

 

当時から、コミュニティ形成に関心があり。建築という”モノ”を作り、”個人”のみで利用するということではなくて、建築も都市の環境を彩る一つの社会的な”存在”=”モノ”として”複数”の人で利用し、”コト”を起こすためのものになるということを考えていたように思います。

 

その気持ちの延長で、モノとコトを扱える仕事としてのデベロッパーという職に魅力を感じ、今も仕事を続けています。

 

私自身は、ARCHIBAUの存在を知ったのは学生時代でした。改めて思うのは、視野を広げるという意味で、当時ARCHIBAUで開かれていたセミナーはとってもいい機会でした。また、そこで出会った、別学科である建築学科のメンバーから今でも刺激をもらっています。

正確にいうと、刺激もそうですが、自分との違いをよく感じたことの方が大切な気付きでした。違いを感じるというのは、翻って、自分はどんなことに興味を持つタイプで、何が得意なタイプなんだ、ということに自覚的になれたということでした。

ARCHIBAUをこう使いたいってことで言えば。

今の後輩にもそういう機会を作ってあげたいし、作ってきていただいた先輩にも恩返しをしたいという気持ちがあります。

また、ヨコシマな気持ちでいうと、千葉大のOBOGと仕事でコラボレーションできたらいいなという気持ちもありますね。というよりは、建築・都市の分野でもっと、あるべき姿を作っていきたいとした場合、一緒にうねりを作れる仲間が必要であり、そういう仲間づくりができればいいと思っています。

 

最後に、少し、ここだけの話。

やはりARCHIBAUのような本来の学業とは関係ない活動に、何か関心を持って参加してくれる学生って、いつの間にか、学科の発表でも成績を残していて。ARCHIBAUがその一端を担えているかの因果関係は不明ですが、そういう学生に出会えることは嬉しく思います。

引き続き、色々な方との交流を通じて、自己成長や、後輩へのいいバトンを渡していきたいと思ってます。