講演会#11 レクチャーレポート 高山 のぞみ氏

2022年12月9日(金)、11回目となるARCHIBAUレクチャー(オンライン)が開催されました。

あ、そうです。いつも、学生に作ってもらうFacebookイベントページのイメージは、建築学科4年生の高橋くんに、作成してもらいました。高山のぞみさんが所属するトレイルヘッズ株式会社のHPの雰囲気に合わせた、そんなデザインに。

https://trailheads.jp/

これからの働き方と場について

今回、高山さんが設定してくれたテーマは「これからの働き方と場について」。

高山さんはトレイルヘッズ株式会社の取締役として、オフィス空間を中心に働くフィールドのデザイン、プロジェクトマネージャーとして勤務されております。

スタートアップのクラインアントが多く、インハウスのデザイナーを持たない同社の中で、プロジェクトマネージャーとしてスケジュールとコストの管理や、デザインディレクションとして、作戦やコンセプトの立案、チームの組成などを行なっているとのこと。

お話として面白かったのは(資料としてはお出しできないのが残念・・・聞いていただいた方の特権・・・ですよね)、オフィスを作るときの考え方。

「チューニングが大切なんです」

クライアントの理念・ビジネスの目的をしっかりと確認したのち、オフィスの狙いを、しっかりと聞いていく行為を、高山さんはそう語りました。

オフィスを作る目的は?オフィスが果たすべき役割とは?というのを、企業企業にあわせるために、その会社のらしさや、文化、働き方、特性などをしっかりとヒアリングして、その後、オフィスのデザインの指針を策定し、意匠・機能を考えていく、このプロセスを大切にしているということです。

「自分たち自身の理想の働き方を追求するために、自社でプロジェクトを興しています」

東京都檜原村にて、遊びや働く場として、キャンプ場を作ったり。キャンプ場にサウナ小屋を作った際には、会社関係者や友人と一緒に焼杉の外壁材をDIYすることでプロジェクトに巻き込んでいったり。

会社創業初期には、OFFICE CARAVANと称した、移動式の車で働く環境を用意してみたり。(おしゃれな雰囲気ですね)

MAKITAKI(まきたき)という、ただのコワーキングスペースではちょっと・・・ということで、アウトドア好きが集まるコワーキングスペースを作ってみたり。

建設〜運営まで、新しい働き方を実践しつつ、それをスタートアップなどのクライアントの新しい働く場への空間づくりに活かしていらっしゃるということでした。

今日参加いただいた学生には、「こんな働き方もあるのか」ということを、身近に感じてもらえたいい機会だったのでは、と思います。

そうそう、今日は建築学科OB、としかんOGの皆様にも参加いただいて、ありがとうございます!

千葉大学でレクチャーシリーズを行なっていたときには、あまりなかったOBOGの参加ではありますが、オンラインの良さは、これですね◎

ぜひぜひ、これからも関心を寄せていだだければと思います。

参加者の感想

MORIWORKでの試みなど、自身が実践者として旗を振りながら、それを周りに広げていく活動が素晴らしいと感じました。

そのために周りの人に広げていく「伝える言葉」を意識されているのもとても大切だなと改めて実感きました。

「本当にやりたいことは自分ベースでやらないとできない」、本当にそうだなと共感できました。大変なことはあっても自分が楽しんで やるからこそ周りに伝わるのだと感じました。

ARCHIBAU事務局 皆川 拓

まず「自分たちがどうしたいか」が先にあり、その後に仕事が来る、という理想を実現させていて、いい刺激をもらえました。

世の中、まだまだ古い形の働き方をしているところが多く、TRAIL HEADSの仕事の重要性に気付いていない人が多そう。需要を強制的に掘り起こせばまだまだ社会に良い影響を与えられるのでは?と感じました。

クライアントも気付いていない欲求を提案したり、設計側で考えた使い方を説明しつつも強制はせず、使用者側にも余地を残す感じはとても建築的だなと思いました。

ARCHIBAU事務局 宍戸 幸二郎

次回も楽しみですね! 以上、ARCHIBAU事務局の岡本がお届けしました。