NOW#01 「構造設計者」という仕事 / 宍戸幸二郎

 

こんにちは。建築学科OBの宍戸幸二郎と申します。
アーキバウNOW!ということで、自己紹介をさせていただきます。

名前 :宍⼾幸⼆郎
職業 :構造設計者
研究室:栗⽣明研究室

略歴
2002 広島大学工学部第四類ES課程 卒業
2007 千葉大学工学部デザイン工学科 卒業
2009 千葉大学大学院工学研究科 修了
2009 構造設計集団<SDG>
2012 MIDAS IT Japan

主な担当プロジェクトは、
SDG在籍時に、アクリルの茶室@韓国光州ビエンナーレ、贛州市民センター基本設計@中国江西省贛州市、
MIDAS IT Japan在籍時に、「まちなかのホテル」(尾崎建築事務所)の構造計画、「木下交流の杜歴史資料センター」(鉄骨でリノベーション)の構造設計、アメリカ設計規準の解説書(担当3人)作成、イギリス設計規準の工場建屋@マレーシア、一貫構造計算プログラム企画の一部、RCやPCの住宅、仮設体育館、という感じです。

 

 

 

 

 

 

構造設計って、

関心事を述べる前に、構造設計がどんな仕事か説明させてもらいます。

構造設計というのは、柱や梁の必要な大きさを仮定し、荷重を仮定して解析し、その解析結果に対して安全か確認し、安全でなければ安全が確認できるまで、また詳細な図面を描いてみて規定を満足しているか確認できるまで、上記の作業を繰り返します。

プロジェクト初期段階では大雑把な計算を行い、意匠設計者が設計を進める過程で技術的助言をしつつ、最終段階では安全性を確認できる計算書と図面を作成する、というのが一般的な構造設計者の仕事です。

自分のテーマは、

元々、建築設計は意匠設計と構造設計に分かれていませんでしたが※、近代で各分野が高度に専門分化し、それぞれが模索するために意匠と構造に分かれました。今日、我々が設計するにあたり享受する規制や規準書はその模索の産物です。先人達は模索するために専門を分ける必要がありましたが、自分たちの世代はある程度整理された状態から始まり、違う模索をすることができるのでは?と考えています。

そこで自分ができる模索が「意匠と構造の調和」だと仮説を立てています。柱や梁が意匠としても構造としても意味のある、多重性を持った建築として作ることに関心があります。

その一例として、「まちなかのホテル」では、[視線を受け止めるファサード / メインフレーム]と[空気が抜ける場所 / サブフレーム]を明快に分け、柔軟で持続的に発展できる構造計画を意匠設計の尾崎さんと一緒に考えました。

「まちなかのホテル」構造計画

※話を簡潔にするために他分野を省略させてもらってます

 

自転車に乗っています。

半年くらい前(2017年6月)からロードバイクに乗っています。地方で行われる自転車レースに目を向けると、発展していないことの利点を活かした町おこしがあるんだと気付かされます。また、19世紀初頭からの自転車の歴史の本を読むと、当時の文化や技術と経済圏の関係が分かり、とても興味深いです。

WEBを作ります。

学生時代からウェブサイトを作っていました。htmlから始めて、Flash、CSS、Movable Type、Wordpressという感じです。