11月28日(土)待望の第一回レクチャーシリーズが開催されました。
レクチャーは、アーキバウOBOG運営unit・2009年としかん卒業生の岡本さんの挨拶から始まりました!
ゲストは建築学科OBの川西康之さんです。
川西さんは株式会社イチバンセン ネクストステーションズというところで代表取締役を務めていらっしゃいます。
設計業務に加えて、ロゴなどの様々なデザイン、ときにコンサル的な業務も請け負っています。いわゆる「何でも屋さん」です。
ちなみに社員さんは全員千葉大学卒だそうです(楽しそう...笑)
レクチャーテーマは 「Role of architecture」―これからの建築・都市の関わる者の職能― 。
3.11、昨今の新国立競技場問題など、建築・都市を取り巻く環境が大きく変化するなかで、我々は何を考えどう行動するべきなのか。
川西さんは自身の過去のプロジェクトを紹介しながら軽やかにこの問いに答えてくれました。
最初にお話しいただいたのは高知県の土佐くろしお鉄道プロジェクトです。
高知県は人口減少、高齢化率、若年層の県外流出ともに日本一で「課題先進県」と呼ばれているそうです。
プロジェクトは、そんな高知県の南西部に位置する四万十市中村駅のリノベーション設計でした。
名産品である檜を多用したデザインは写真で見ただけでも非常に魅力的な空間であることがうかがえました。
檜は傷つきやすく建材としては適さないそうですが、それでも檜を使ったことに川西さんの「中村駅にしかないもの」を作ろうとするこだわりが感じられました。
川西さんは他にも肥薩おれんじ鉄道、えちごトキめき鉄道など電車にかかわる仕事を多くされているそうです。
駅の設計をはじめ、ロゴ、ポスター、プロダクト、サインのデザイン、さらには車両までをもデザインしていたということで、その職能の広さに驚きを隠せませんでした。
次にお話しいただいたのは、埼玉県越谷市にある藤田歯科医院の設計でした。
歯科医はまちに対して何ができるか?という問いを施主の方とともに考え、
食育レストランや歯科医ライブラリといった独創的な発想でこの歯科医院を設計したそうです。
コンサル的業務もこれからの建築、都市に関わる者には必要な能力だということを教えていただきました。
他にも、デンマークへの留学の話や当時の彼女の話(笑)など、川西さんのレクチャーは本当に有意義なお話しばかりでした。
最後の質疑応答質コーナーでは、OBの方々からだけではなく学生からも多くの質問が飛び交いました。
締めは二代目会長を務めていただいた中谷先生からのお言葉です。
第一回レクチャーシリーズは学生、OBOG含めて36人もの方々にご参加いただきました。ありがとうございます!
実は、レクチャーシリーズ第二弾もただいま企画中でございます!
次回はさらに良いイベントとなるよう運営スタッフ一同尽力いたしますので、ご参加よろしくお願いします!
記念すべき第一回目のレポートはARCHIBAU学生UNIT・都市環境システム学科3年の小島啓輔が務めさせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。