2016年11月12日、千葉大学にてレクチャーシリーズ第3弾が開催されました!
今回も、多くの方々にご参加いただきました!
最初に、ARCHIBAUのOBOG運営unitで、元としかん学生の岡本さんからの挨拶です!
前談として、今の建築、都市づくり業界がどのような仕組みで動いているのか?
明解な図とともに説明してくださいました。
今回お呼びしたのは、千葉大学都市環境システム学科OBの浦田裕彦さんです!
浦田さんは現在日建設計のプロジェクト開発部門の都市開発グループに所属されています。
国内外の様々な都市開発プロジェクトに関わっているそうです。
今回は、そのプロジェクトについての話や浦田さんが個人で取り組んでいる活動についてお話いただきました。
まず、浦田さんが話してくれたのは「ホーチミンの鉄道開発プロジェクト」についてです。
ホーチミンは、公共交通整備が不十分であり道路は常にバイクと車で埋め尽くされています。
浦田さんは他の日本企業と連携しながら、ホーチミンの交通整備と周辺施設開発や都市デザインに取り組んでいます。
次にお話いただいたのは、新日比谷プロジェクトについてです。
これは浦田さんが入社以来ずっと関わっているプロジェクトだそうです。
日比谷には、周辺の丸の内エリアなどと違い上位計画が存在しません。
そのため、劇場という歴史的背景や日比谷公園との繋がりを考えながら「日比谷というまちのあり方」を定義し、
このエリアの都市、建物のデザインを進めたそうです。
またエリアマネジメントのために地元主体の勉強会を行ったり、
公共のオープンスペースを活用するイベントを開催したりと、
ハードからソフトまでを領域横断的に取り組んでいることが印象的でした。
浦田さんは、日建設計の業務外でも様々な活動をしています。
一つは多摩川河川敷での「タマリバ」という活動です。
TAMARIBA〜Tamagawa Riverside Festival 2016〜オフシャルムービー
「海の家があるのに、なんで川の家がないのか?」というシンプルなアイデアから始まったそうですが、
来場者数は3000人近く、狛江市長も訪れるようなの素晴らしいビッグイベントとなったそうです!
もう一つお話いただいたのは、被災地の仮設商店街調査についてです。
きっかけは日建設計の社内コンペで、被災地に着目した提案が最優秀賞をしたことでした。
最優秀賞は海外視察だったのですが、それを東北の視察にさせてもらうよう会社に掛け合い被災地の調査を行なったそうです。
調査では仮設商店街をその仕組みと空間的な観点から類型化しました。
浦田さんは何度も被災地へ調査に行ったそうです。
質疑応答では、多くの学生から質問が飛び交いました。
最後に大川先生からの挨拶。
小さなイベントから大きな都市デザインまで、浦田さんの幅広い活動に感銘を受けたというご感想をいただきました。
今回は、参加者全員で集合写真を撮りました!
掛け声を決めましたが、みんなタイミングが合わず…笑
懇親会では、学部4年生の卒業設計エスキスをしました!
浦田さんはじめ、OBの方々の厳しいご意見が飛び交い非常に白熱した議論となりました。
今回のレクチャーシリーズも30人以上の学生、社会人の方々にご参加いただきました!
ARCHIBAUでは、このようなイベントを通して建築ととしかんの学生、OBが交流し
更に千葉大学の建築都市分野を発展させていくことを目的としています。
次回も、建築・としかん双方の学生が楽しめるようなイベントを用意したいと思いますので、ぜひお気軽にご参加ください!
今回のレクチャーレポートは都市環境システム学科4年の小島が務めさせていただきました!